正しい育毛のための用語集
育毛剤は超頭がイイ研究者たちが知識と技術を結集させて開発しています。その育毛剤を選ぶ際に商品説明を読んでいると、専門用語が出てきたり、時には医学的知識が必要になることもあるでしょう。そんな時、わからないからと言って気にせず使用することは絶対にやめてください。
育毛剤は読んで字のごとく育毛を促す成分、つまり体になにかしらの影響を与える事ができる成分が配合されています。正しい使い方がされていればいいのですが、あなたの発毛状況に合わない育毛剤を選択すれば薄毛を進行させることにもなりかねません。
以下に、育毛に関する用語集を記しましたので、意味のわからない言葉はこちらで調べて頂ければと思います。育毛に勉強は不可欠です!
【カ】
休止期(きゅうしき)
ヘアサイクルのうち、退行期で分裂をストップした毛母細胞が、新しい髪の毛を生成する準備をする期間です。休止期に入った髪の毛は毛母細胞から切り離され自然と抜けおちていきます。全体の髪の毛のうち約10%が休止期といわれます。
キューティクル(きゅーてぃくる)
髪の毛の表面を覆っている固い層です。髪の根元から毛先に向かって鱗(ウロコ)状に何枚も重なっていて、タケノコの皮のような構造になっています。硬度のあるタンパク質でできています。
コルテックス(こるてっくす)
キューティクルの内側にある、強度のある繊維状のタンパク質でできた層です。髪の毛の80〜90%程度を占めている髪の毛の主要部分です。メラニン色素という、髪の色を決定する成分を多量に含んでいます。
【サ】
成長期(せいちょうき)
ヘアサイクルのうち、毛母細胞が1本の髪の毛を生成する期間です。全体の髪の毛のうち約80〜90%が成長期といわれ、およそ2〜5年続きます。
【タ】
退行期(たいこうき)
ヘアサイクルのうち、成長期を経て毛母細胞が分裂を停止し、毛髪の生成をストップする期間です。全体の髪の毛のうち約1〜2%が退行期といわれ、およそ2〜3週間続きます。
【ハ】
髪の毛が毛根から生え、「成長期」→「退行期」→「休止期」を経て抜けおちる一連の周期のことを言います。ヘアサイクルの1回の周期は5〜6年程度です。
【マ】
メラニン色素(めらにんしきそ)
コルテックスに含まれる髪の毛の色を決定する色素です。メラニン色素には濃褐色の「ユーメラニン」と黄赤色の「フェオメラニン」の2種類の色素が存在し、黒髪の日本人はユーメラニンが、比較的茶や金髪の多い欧米人にはフェオメラニンが多く含まれています。
毛幹(もうかん)
頭皮から表面に表れている毛髪です。私達が通常「髪の毛」と認識しているのは、毛髪の「毛幹」の部分ということになります。
毛球(もうきゅう)
毛根の根っこ部分にある組織です。
毛根(もうこん)
頭皮の内側にある毛髪部分です。毛根側には毛髪を生成するための毛母細胞や、毛髪生成をコントロールする毛乳頭など様々な器官があります。そのため、抜け毛の毛根部分をチェックすることで髪の毛の健康状態を判断することができます。
毛乳頭(もうにゅうとう)
毛球の中心部にある組織です。毛母細胞の細胞分裂をコントロールする役目があります。また、頭皮周辺にある毛細血管から毛母細胞の分裂に必要な養分や酸素を取り込み、毛母細胞に供給するという、育毛には欠かせない超重要器官です。
毛包(もうほう)
毛根部分を取り囲んでいる刀の鞘のような器官です。
毛母細胞(もうぼさいぼう)
毛乳頭からの指令により細胞分裂を繰り返し、新しい髪の毛の細胞を作っています。新しく生成された毛髪の細胞は徐々に押し出され、髪の毛として毛幹側に現れます。
メデュラ(めでゅら)
髪の毛の中心部分にある、タンパク質と糖質からできています。はっきりとした役割は証明されていませんが、男性型脱毛症の方はメデュラが切れていたり、髪の毛の弱い幼児にはメデュラが存在しないため、髪の毛の強度・太さと関係があると言われています。