育毛剤の成分・効果一覧
育毛剤を選ぼうと思って商品の説明を見ても「ミノキシジル?塩化カルプロニウム???」と、どの成分にどんな効果があるのかチンプンカンプンですよね。育毛剤に含まれている成分と効果をまとめてみましたので参考にしてみてください。
血行促進効果がある成分
イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスの構成成分であるフラボノイド、テルペンラクトン、ギンコライドに血管拡張作用があると言われています。
塩化カルプロニウム
局所血管拡張作用があり血流の流れを促進する医療用医薬品です。元々は胃腸薬、胃下垂治療薬として使用されています。皮膚科で医療用脱毛治療として処方される「フロジン液」には塩化カルプロニウムが5%配合されています。ミノキシジルとならぶ代表的な育毛成分といえるでしょう。
苦参(クジン)エキス
マメ科植物のクララ(漢方薬名:苦参(クジン))の根から抽出されるエキス。苦味成分が毛根を刺激し、血行促進効果が働く。また、抗菌作用もあるため、フケや痒みの抑制にも効果的である。
セファランチン
抗アレルギー作用・血液幹細胞増加作用があるため、造血機能の回復力向上が期待できる。血管を拡張するため、循環障害を改善する働きがある。
センブリエキス
リンドウ科植物のセンブリから抽出されるエキス。肝機能改善作用、末梢血管拡張作用などにより血行を促進する。また、皮膚温度上昇・毛細血管の増強作用があるため、代謝改善の効果も期待できる
ニコチン酸ベンジル
20世紀半ばから欧州で抹消血液障害の治療薬としてつかわれていた成分。皮膚血流増加、血管拡張の作用がある。
ニンジンエキス
漢方薬として古くから使用されるオタネニンジンの根から抽出されるエキス。血行促進のほか、代謝促進やフケ防止の効果がある。
血管拡張作用があり、血流の正常化を促します。魚介類、植物脂、ごま、マーガリン、マヨネーズなどの豊富に含まれており、ビタミンCと一緒に摂取するとより効果的です。
ミノキシジル
毛細血管の拡張作用がある、塩化カルプロニウムと並ぶ代表的育毛成分です。1970年代後半に米国で経口血圧降下剤として使用されていましたが、その副作用で多毛症になる人が多かったことから育毛剤にも使用されることになりました。特に頭頂部の育毛に効果的といわれますが、血圧の低下、動機、めまいといった血圧機能への副作用の可能性もあることを覚えておきましょう。
毛母細胞活性化効果がある成分
塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)
新陳代謝を活性化させる働きがあり、毛簿細胞の細胞分裂を促進させます。皮脂の分泌をコントロールするためフケやかゆみ、炎症の抑制効果もあります。サケ、マグロ、ナッツ、肉類、バナナなどに多く含まれています。
チクセツニンジン
ウコギ科の植物トチバニンジン根茎を湯通しし、乾燥・粉末にしたものです。血液浄化や健胃作用から毛母細胞の活性化を促します。
ビチオン(ビタミンH)
ビタミンB群の1つ。皮膚細胞の下の毛細血管拡張作用があるため毛母細胞の活性化に効果がある。皮膚全体の新陳代謝活性化作用もあり、白髪の改善にも効果的です。
ペンタデカン酸グリセリド
休止期の毛乳頭に栄養を供給することで毛母細胞の活性化を促す。ヘアサイクルの休止期を短くして早めに成長期へ移行させようということです。
オトギリソウエキス
オトギリソウ科植物のオトギリソウから抽出されるエキス。含まれるアスチルビンに毛母細胞の増殖効果があると言われています。
脂質除去効果がある成分
硫黄(イオウ)
皮質除去効果があります。毛髪の他、爪や皮膚の組成成分でもあるためスキンケア用品にも配合されています。
カシュウ
タデ科植物のツルドクダミの塊状根を乾燥させたものです。毛穴の余分な脂質を抑制します。また抗ウイルスもあり毛穴を清潔に保つことができます。
頭皮の皮脂の分泌を調節する働きがあり、髪の毛の健康状態をコントロールしています。新陳代謝を活性化させる働きがあり、毛簿細胞の細胞分裂を促進させます。サケ、マグロ、ナッツ、肉類、バナナなどに多く含まれます。
頭皮の炎症抑制効果がある成分
グリチルリチン酸ジカリウム
マメ科植物の甘草(かんそう)の根から抽出されるエキス。抗炎症、抗アレルギー作用があるため、炎症、痒みの抑制効果があります。
β-グリチルレチン酸
抗炎症、抗アレルギー作用があります。スキンケア用品や化粧品などにも用いられます。
頭皮の殺菌効果がある成分
イソプロピルフェノール
殺菌・消毒効果があり頭皮を清潔な状態に保ちます。
オクトピロックス
殺菌・抗酸化作用があり、フケ・痒みを防ぎます。
ヒノキチオール
ヒノキやヒバから抽出される殺菌作用の強いアルコール成分です。細胞の新陳代謝正常化の働きも期待できます。
栄養補給効果がある成分
ミネラルの一種。食事で摂取したタンパク質を毛髪に合成する機能を持ちます。育毛には欠かせない栄養素ですが、不足になりがちなので意識して摂取する必要があります。牡蠣、レバー、魚介類、チーズ、アーモンド、肉類、うなぎなどに豊富に含まれています。
アセチルメチオニン
毛髪の元となる元素を豊富に含んでいるアミノ酸の一種です。栄養補給成分としての効果もあり他の栄養素と組み合わせて摂取するとより効果が期待できます。
イノシトール
ビタミンBの一種。体内脂肪が肝臓に蓄積することを防ぎ、肝機能を正常化する働きがあります。同じくビタミンBのコリンと結合しリン脂質となることで、脳細胞への栄養も供給します。
保湿効果がある成分
アルテア抽出液
アオイ科植物のビロウドアオイの根、葉から抽出されるエキス。水分保持力の高い多糖類を含んでいるため保湿効果あります。肌に優しく毛用品などにも配合されています。
アロエ抽出液
ユリ科植物のアロエの葉や葉汁から抽出されるエキス。保湿効果が高く化粧品にも使用されます。アロエに含まれるアロインは5αリダクターゼを抑制する働きも期待できます。
L-セリン
アミノ酸の一種。保湿効果が高く、頭皮に柔軟性と弾力性を与えます。
海藻エキス
ぬめりに保湿作用があるとされており多くの育毛剤やスキンケア商品にも配合されている。
キトフィルマー
皮膜を形成しキューティクルを保護することで保湿効果があります。枝毛や切れ毛の防止にも有効です。
キナエキス
保湿・収れん効果があります。肌への刺激が低いのも特徴です。男性ホルモン抑制による薄毛予防の効果もあります。
ゼニアオイエキス
非常に高い保湿力があるともに、抗炎症作用も期待できます。
ピロリドンカルボン酸ナトリウム
アミノ酸の一種。空気から水分を取り出して頭皮に潤いを与えます。