抜け毛が増えやすい梅雨時期の育毛対策

6月に入るとジメジメとした梅雨がやってきます。突然の豪雨なんかに見舞われた日には、髪の毛が頭皮に張り付いて薄毛がバレるんじゃないかと気が気じゃないですよね。
薄毛がバレるだけではなく、気温も湿度も高くなるこの時期は、実は頭皮とっても決してよい気候とは言えません。頭皮ケアをしっかりしないと抜け毛の原因を作りかねないので注意が必要です。自分は何も悪い事をしていないのに勝手に薄毛が進行していくなんて絶対にイヤですよね。今回は梅雨時期に行いたい育毛対策について解説しますので、ポイントを学んで梅雨を乗り切りましょう！

頭皮が雨に濡れると本当にハゲるの!?

梅雨といったらイヤなのがまず雨ですよね。よく「頭皮が雨に濡れるとハゲる」なんて言われますが、これは本当でしょうか。本当だとしたら、薄毛に悩む方にしたら梅雨やまさに“死”の季節ですね。

結論としては、「雨が直接、ハゲの原因になることはない」ということになります。雨がハゲるという話は、おそらく「雨には有害な酸性物質が含まれていて（酸性雨）、これを頭皮にダメージを与えて脱毛してしまう」という誤った認識から、このようなウワサが広まったのだと思います。確かに日本に降る雨は酸性を帯びていますが、それが人間の体に影響を与えるということはありません。
化学の授業でph（ペーハー）値というのを習ったことがありますでしょうか。phの値は7が中性を示し、7より大きければアルカリ性、小さければ酸性になります。日本の雨のph値はだいたい5〜6程度の酸性なのですが、実は人間の体もph5.5程度とほぼ同値なのです。ですので、雨が肌に与える影響はほとんどなく、頭皮が雨に濡れたからといって薄毛になることはほぼありません。何だったら、酸性の温泉の方がphは小さいくらいです。

しかし、雨が薄毛の“直接”の原因にならないという言い方をしたのは、雨に濡れた頭皮を放っておくと頭皮に悪影響を与えるからです。残念ながら日本の空は澄み渡っているわけではなく、地上降り注ぐ雨は大気中のホコリを含んでいます。この雨を頭皮に浴びると、ホコリが毛穴に入り込み、放っておくと炎症を起こしたりして、薄毛の原因になってしまいます。
頭皮の毛穴詰まりを防ぐために、霧雨程度の雨であっても、できれば傘をさすようにしたほうがいいでしょう。もちろん折り畳み傘は必携です。

湿度が高いと細菌が繁殖しやすい！

梅雨の高温多湿な気候も、薄毛になりやすい原因なので注意が必要です。
気温が上がれば汗をかきやすくなり皮脂分泌も多くなります。これらが毛穴に詰まれば毛髪の成長を阻害し、発毛不良を起こしてしまいます。
また、湿度が高くなると皮脂を餌とする細菌も繁殖しやすくなります。痒みや炎症を引き起こし、さらに放置すれば脂漏性脱毛症にもなりますので、汗をかいた時などはこまめに頭皮を拭くようにする習慣をつけましょう。

帽子を被る時は通気性がいいものを！

梅雨の時期でも晴れの日は当然ありますので、日射予防のために帽子をかぶることもあるでしょう。強い紫外線は頭皮・髪の毛にダメージを与えますので、育毛対策としては決して悪い事ではありません。
ただし、帽子を長時間かぶっていれば、汗をかいて内部の湿度も非常に高くなりますので注意が必要です。帽子をかぶる場合はこまめに汗を拭くようにして、できるだけ通気性高いものを選ぶようにしましょう。帽子・ヘルメットの薄毛への影響は、「薄毛のウソ・ホント」の「帽子やヘルメットを被っていると薄毛になるの？」も参考にしてみてください。

毎日しっかりシャンプーすることが一番の育毛対策！

頭皮の汗をこまめに拭いたり、除湿機などをつかって部屋の湿度を下げることは薄毛予防に有効です。しかし、どんなに日中に頭皮ケアに気をつかっても、まったく汗をかかないでいることは不可能です。ですので、頭皮を清潔に保つために一番有効な育毛対策は、毎日しっかりと正しい方法でシャンプーをすることにつきます。髪の毛だけを洗うのではなく、頭皮を揉みほぐすようにして毛穴につまった汗や汚れをしっかり落とすようにしましょう。

夏になると湯船に入らずシャワーだけで済ませる方も多いと思います。しかし、湯船に入ると頭皮が柔らかくなって、毛穴の皮脂や汚れが落ちやすくなりますし、血行不良改善にも効果的です。特に育毛剤を使用する方は、頭皮内へ薬剤が浸透しやすくなるので、育毛効果を高めることができます。毎日とまではいかなくとも、週に2〜3日くらいは、夏でも湯船につかる習慣があった方がいいと思います。

梅雨による薄毛への影響は自分の行動とは関係なく発生しているため、ついつい対策をおろそかになりがちです。しかし、確実に薄毛の原因を作り出してしまいますので、しっかり育毛対策をして、楽しい夏を迎えられるようにしましょう。